惑星べちべちべちむ

絵を描き字を書くオタクのブログ

異常に文字を書き直す人間と「フォント」という救い


以前、授業でノートを書いているうちに、ふと「自分の書いた文字が異常に気に入らなくなる瞬間がある」のが気になった。

それを今なんとな〜く思い出したので、今日あえて消しゴムを使わずにノートをとってみることにした。

その結果がこれ。いやもうパッと見でメチャクチャ直してるとこあるな!?

これはとある試験の過去問を解いている最中のノート*1だ。

他にも端っこの方に色々メモったりしていたんだけど、「回答を記入している時」以外の書き込みは省いてる。あんまし深い意味は無いけどね。なんとなくノイズになる気がしたからさ。ね~。(何?)

 

調べてみると、わたしはこの中で19個の英数字を修正していて、そのうち「誤答の修正」が4個だけだった。つまり、残りの15個は「単に気に入らなくて修正した」ものである。

更にその15個を細かく見ると、

  • 「1」の修正……2個
  • 「2」の修正……2個
  • 「3」の修正……7個
  • 「4」の修正……1個
  • その他の修正……3個

という内訳になっている。おいおいおい。3、鬼門すぎか?

 

この「気に入らない」という感覚、言葉で説明するのが結構ムズい。ノートの写真を撮った後にそれを見直してたらなんか「自分の書いた4」がすこぶるキモくて全部直したくなったんだけど、それともまた違う。決して形状の美醜という物差しで「気に入らなく」なっているというワケではないのだ。

なんていうか……「書後感*2が悪い」?っていうのかな。書いた直後になんだか不快感のようなものを覚えて、気が済むまで直したくなることを「気に入らない」という言葉で表している。

この「不快感のようなもの」もあんまり上手く説明できんな〜。なんかね〜、モヤモヤするのよ。軽い胸焼けみたいな。私の中で3は生クリームみたいなものなのかも。……すみません。全然思ってもないこと言いました。「3は生クリームみたいなものだ」と思ったこと、これまで生きてきて1度も無かったし、恐らく今後もない。

 

この「気に入らなさ」はあくまで書いた直後だけに感じるものであり一過性なので、高校までは気に入らない文字を書き直したくなる気持ちをぐっと堪えてノートをとっていた。高校までは文字を書く量が今とは段違いに多く、気が済むまで書き直すなんてしていたらどんどん授業についていけなくなるからだ。

今在籍している学校はあくまで作品制作が中心なので、ノートを取るような授業はあっても、高校までのようにひたすら必死に文字を書くようなそれではない。そのため思う存分気に入らない文字を直せる……いや、直せてしまう。

そう、気に入らない文字を気が済むまで書き直した結果が、必ずしも後から見返した時良いものになっているというワケではないのだ。

特にそれが顕著だった時は「なんとなく小さい文字が気に入らなくなる日」だったのか、やけにバカデカい文字を書いていた。

小さい文字が気に入らなかった日のノート

……きっっったねぇ〜。ウナギみたいな2もあるし。でも、当時はこれが気持ちよかったんだよな〜。

なんか今思ったけどこれドラッグみたいだな。気に入らない文字を書き直した当時は気持ちよかったけど、後から見るとグチャグチャになってる。でもやめられない。……いや、文章化するとそんなドラッグに例える程でも無かったな。この段落無かったことにできませんか?(じゃあ消してくれよ)

 

この「自分の書いた文字が異常に気に入らなくなる」現象、今までは「幼い頃に習字を習っときゃ良かったな〜」と思っていたんだけど、よく考えればそれで解決するものでは無いと気づいた。恐らく習字を習ってグンバツに美しい文字を書ける人生であったとしても、その美しい文字が気に入らなくなって異常に書き直していたのだろう。何度もいうけど、これは美醜の問題ではないのだ。

唯一この現象が起きないのが、今これを読んでいるみんなと私が見ている文字──つまり「フォント」という完成された文字で書き記している時だ。フォントは今この場で私が書いたものでは無いので「気に入らない」の気持ちが生じない。しかも、後から見返しても凄く文字が見やすい。敢えてそうでもしない限り、罫線を無視してバカでかい文字が乱雑に配置されていることが無いのだ。なんて素晴らしいんだろう。フォント。

 

もちろん、漢字や英単語といった「反復練習で覚えられるもの」の時は、自分の手で書いて覚えた方がいいとは思う。実際高校まではそれで勉強してきて、ちゃんと覚えてこれてたから。

でもそれ以外の場合は極力デジタル化してくれないかな、と思う。特に書類とか。手書きの必要がないやつ。手書きするのが面倒くさいというのもちょっぴしあるけど、それ抜きにしてもこっちは「モヤモヤしてでも書き直す無駄を省くこと」を取るか「時間をかけてでも書き直して納得すること」を取るかの取捨選択を一々迫られている。ホントね〜、たまったもんじゃないよ!!!

〜以下、これまでの話とはあんま関係無い、シンプルな愚痴の段落〜

履歴書とかレポート用紙とかに手書きして誤字って無駄にする紙を減らしたらめちゃくちゃエコと思うんだけどさ〜、手書きするメリット教えてくれよ。マジで。なあ。ちくしょ〜〜〜。

〜シンプル愚痴段落終わり〜

 

さて、そろそろこの話の結論を書こうと思います。

「自分の書いた文字が異常に気に入らなくなる瞬間」を消し去ってくれる、フォントというシステムを生み出した人は神。

デジタル人生、最高〜〜〜!!!

fontworks.co.jp

あと全然関係ないけどこのフォントメチャクチャ可愛くないですか?欲し~~~い……。

〜終わり〜

*1:厳密にはルーズリーフの写真だけどダルいから「ノート」に表記を統一させてね♪

*2:書後感なんて言葉は無い。いや、もしかして私が知らないだけであったりする……?うわ、わかんな……こわ……。